【鍋講座vol.32】バリアフリー上映の”いま”と”これから”
今年4月から「障害者差別解消法」が施行され、障害者に対する情報保障が推進されています。当然、映画業界に対しても、様々な取り組みが求められています。
ですが実際のところ、映画に関わる人たちは、この法律をどこまで理解し、現実に対策を講じているのでしょうか?
今回の鍋講座では、興行のみならず制作や配給など、独立映画に携わるすべての人が、この問題とどう向き合っていくのか、共に考える場にしたいと考えています。「障害者差別解消法」の施行によって何が変わり、これから何を変えていかないといけないのか……。
有識者お二方をゲストに迎えて、今後のバリアフリー上映のあり方を探っていきます。
【ゲスト】
野沢和弘(毎日新聞 論説委員)
1983年、毎日新聞入社。津支局、中部報道部(名古屋)を経て92年に東京社会部へ。いじめ、引きこもり、薬害エイズ、児童虐待、障害者虐待などに取り組む。社会部副部長、夕刊編集部長などを経て2009年から論説委員(社会保障担当)。
社会保障審議会障害者部会委員、内閣府障害者政策委員会委員、植草学園大学客員教授、東京大学非常勤講師など。
主な著書に「あの夜、君が泣いたわけ」(中央法規)、「条例のある街」(ぶどう社)、「廃墟の中の希望」「なぜ人は虐待するのか」(Sプランニング)、「わかりやすさの本質」(NHK出版)。
川野浩二(NPOメディア・アクセス・サポートセンター 理事・事務局長)
1963年、大分県大分市生まれ。1985年、レーザーディスク事業を始めた頃のパイオニアに音響エンジニアとして入社。DVD、Blu-rayと移り変わるパッケージビジネスに関わってきたが、あるとき視聴覚障害者がアクセス出来ていない問題に気付き、技術で解決することを模索。2008年、映画・映像業界と障害者団体の架け橋となるべくNPOを設立する。映画館での新たな設備投資がいらない、メガネ型端末による字幕表示、スマートフォンによる音声ガイド再生を実現し、全国の映画館で始めることにつながった。
【ファシリテーター】
山口 亮(独立映画鍋会員)
1993年、東放学園専門学校卒業。1995年に会社を設立し、IT関連の業務を行う。以降、ITやベンチャービジネスの分野で、様々な企業やプロジェクトの設立に関わる。この数年は映画ビジネスを模索しており、ミニシアター向けの座席予約・発券システムなどを開発している。
開催日時
2016年12月12日(月)19:00(18:30開場)
会場
下北沢アレイホール(東京都世田谷区北沢2-24-8 下北沢アレイビル 3F)
小田急線・井の頭線 下北沢駅北口より徒歩2 分
参 加 費
一般 800 円 独立映画鍋会員は無料 ※予約不要
主催
特定非営利活動法人独立映画鍋 http://eiganabe.net
070-5664-8490(11:00~18:00) info@eiganabe.net
協力
下北沢アレイホール