東京フィルメックス&独立映画鍋 共催企画【世界に挑め!―企画プレゼン力の磨き方】レポート&記録動画
映画の企画をどのようにまとめ、どのようにプレゼンすればよいのか? 国際映画祭の企画マーケットやピッチングに挑戦したいが、何から始めればいいのかわからない。そんな疑問を解消するための講座「世界に挑め!―企画プレゼン力の磨き方」が2024年12月1日に開催されました。海外を視野に入れた企画のプレゼン方法や、育成プログラムへの申請手続き、さらには実践的なアドバイスまで、多角的に学べる貴重な機会となりました。
その時の記録動画が一般公開されました。
【概要】
開催日時:2024年12月1日(日)
会場:有楽町朝日スクエアB
共催:第25回東京フィルメックス & 独立映画鍋
【ゲストスピーカー】
■池田高明(NHKエンタープライズ シニア・マネージャー)
映画・TV番組の買付け、ライセンス業務を手がけるほか、育成プログラム「タレンツ・トーキョー」選考委員を務める。
■太田信吾(映画監督・俳優)
『卒業』でイメージフォーラムフェスティバル優秀賞受賞。世界12カ国で公開された『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を手がける。
■竹中香子(プロデューサー・俳優・演劇教育)
フランスの国立高等演劇学校で俳優国家資格を取得。『現代版 城崎にて』のプロデュース・脚本・主演を担当。
■渡邉一孝(プロデューサー)
配給会社や映画祭スタッフを経て、株式会社E.x.Nを設立。『海辺の彼女たち』など、日本とアジア諸国の共同製作映画をプロデュース。
【司会・聞き手】
■聞き手:大原とき緒(映画作家・プロデューサー/独立映画鍋理事)
■司会:新谷和輝(映画研究者/独立映画鍋共同代表)
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参加者の約1/3が監督で、プロデューサーもちらほら見受けられました。しかし、実際に企画マーケットへ応募した経験がある方はほとんどおらず、多くの参加者が初めての挑戦を検討している段階でした。
各ゲストの実体験を交えたトークでは、国際市場での企画の売り込み方や、プレゼンの際に気をつけるべきポイントについて具体的なアドバイスが飛び交いました。特に、プレゼンの際に求められる明確なコンセプトや、自分の作品の独自性をどのように伝えるかといった議論は、多くの参加者にとって学びの多い内容となりました。
また、フリートークでは、タレンツ・トーキョーへの具体的な質問をはじめ、英語力に対する不安やその対応策についての質問も多く寄せられました。特に、海外市場を視野に入れる際の語学力の重要性や、プレゼン時の工夫についての議論が活発に行われました。
今回の講座を通じて、映画企画のプレゼンに対する理解が深まり、実際に挑戦するための第一歩を踏み出すきっかけになったのではないでしょうか。
(文責:坂部敬史)