【鍋講座vol.9】法律編② 2人の弁護士に法律相談!
2人の弁護士に2つのケースを法律相談。内容は、ハラスメントとweb時代の著作権。
果たして「新人君」と「T監督」は、どうすべきなのか!?
<ケース1 被害者編>
撮影現場での話です。ある商業映画の美術装飾を、装飾会社が請負った。その装飾会社のなかで、当該映画の現場に助手として新人君が配属され、新人君は主にチーフ助手の指示のもと働くことになった。新人君は、撮影の準備段階から、現場で毎日のようにチーフ助手の叱責を受けていたが、撮影が始まる頃には、鉄拳制裁も日常的に受けるようになっていた。クランクイン(撮影開始)してからは早朝5時に起きて深夜まで働く毎日で、たまに撮影が休みの日も、新人君は翌日翌々日の準備のため休むことはできなかった。新人君は疲労と叱責への恐れから、更にミスを重ねるようになり、一ヶ月の撮影が終わる頃には美術装飾を続ける気力を失ってしまった。なお、新人君は初心者だったため、現場での能力は大変未熟でした。
<ケース2 加害者編>
T監督は、過去に実際に起こった事件にインスパイアされてフィクション映画を作りました。そしてその映画の中で、事件の犯人(当時16歳。事件後の裁判で医療少年院送致が決定)が書いていたブログの文章を、誰に許可を得ることもなく、そのまま引用しました。なお引用元は、当該犯人が設置したブログではなく、無関係な第三者がそのテキストを複製して保管した、所謂”まとめサイト”です。このような引用行為は、何かの罪に問われることなのでしょうか?また、この映画は劇場公開を数ヵ月後に控えていますが、現時点で何らかの処置を行う必要はあるでしょうか?
【講師プロフィール】
田村祐一(たむら ゆういち)弁護士
専門は知的財産権、労働法など。
1984年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科中退、慶應義塾大学大学院法務研究科修
了。2010年弁護士登録(東京弁護士会所属)。荒井総合法律事務所所属。
東京弁護士会労働法制特別委員会所属、弁護士知財ネット事務局に就任。現在に至る。
西脇怜史(にしわき れいし)弁護士・弁理士
専門は知的財産権など。
1982年生まれ。早稲田大学理工学部電子情報通信学科卒業、立命館大学法科大学院修了。
2010年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)、2012年弁理士登録。
クレオ国際法律特許事務所副所長。弁護士知財ネット事務局に就任。現在に至る。
★ファシリテーター
土屋 豊(映画監督/『タリウム少女の毒殺日記』7月公開予定)
http://www.facebook.com/GFPBUNNY
http://uplink.co.jp/thallium/
深田晃司(映画監督/『ほとりの朔子』今夏公開予定)
https://twitter.com/sakukofilm
http://www.cinematoday.jp/page/N0045804
【日時】
2013年6月7日(金)
18:30 OPEN
19:00 START
【参加費】
一般500円
独立映画鍋会員は無料
【会場】
下北沢アレイホール
〒150-0042
東京都世田谷区北沢2-24-8 下北沢アレイビル 3F
http://homepage2.nifty.com/alleyhall/access/
小田急線・井の頭線 下北沢駅北口より徒歩2分
駐車場はありません。
【主催】
特定非営利活動法人独立映画鍋
070-5664-8490(11:00~18:00)
http://eiganabe.net
info@eiganabe.net
【協力】
赤松立太・オーディトリウム渋谷