土屋豊監督『タリウム少女の毒殺日記(旧題・GFP BUNNY)』、第25回東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門で作品賞を受賞!
独立映画鍋代表の土屋豊監督作品『タリウム少女の毒殺日記(GFP BUNNYから変更)』が、第25回東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門で見事作品賞を受賞しました。日本映画「ある視点」部門は、2004年から始まったインディペンデント作品を積極的に応援することを目的にした部門で、近年特に低予算の作品の活躍が目立っています。
●第25回東京国際映画祭 受賞結果一覧
2003年に各国映画祭で多くの冠を手にした前作『PEEP “TV” SHOW』以来、実質9年ぶりとなる新作での受賞となりました。映画祭出品前から、独立映画鍋レーベルの一本としてクラウドファンディングによる公開費用の支援を呼びかけ、またインディペンデント映画の配給宣伝のテストケースとして劇場公開までの過程をオープンにしていくなど、既存の映画言語に背を向けた内容と同様にオルタナティブな展開を見せる『タリウム少女の毒殺日記』の受賞は、まさに日本映画に「ある視点」を導入する意義深い結果と言えるでしょう。
東京国際映画祭終了後、早速第6回田辺・弁慶映画祭での上映が決まり和歌山に発つ直前の土屋監督のコメント。「『タリウム少女の毒殺日記(旧題・GFP BUNNY)』は、【独立映画鍋】のキックオフ・イベントで特別完成披露試写をさせて頂きました。まさに【鍋】とともに誕生し、【鍋】とともに歩み出したと個人的には感じています。「鍋講座_配給編」ではタイトルまで変えさせられてしまい、嬉しい限りです…(注)この受賞を機に、【鍋】が目指す「映画の多様性を創出する」為の実験を『タリウム少女の毒殺日記』をネタにしながら実践して行きたいと思っています!」
『タリウム少女の毒殺日記』は現在も継続してクラウドファンディング受付中。
土屋監督の示したインディペンデントな「ある視点」が、これからの映画作家のひとつの指針になれるよう、引き続きその活動に期待したい。
(注)独立映画鍋主宰の勉強会「鍋講座」の配給編で、土屋豊監督は『GFP BUNNY(旧題)』をサンプルとし、集まった一般観客の投票でタイトルを変更した。
(文責:深田晃司)