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【AFF2】補助金の支給(事後精算)について文化庁に要請しました

文化庁の支援事業「ARTS for the future! 2」は、現在、補助金制度の利用が認められた団体が使った経費の事後精算の審査の段階に入っていますが、「審査基準が不透明・不合理だ」という声が複数、私たちに寄せられていました。

そこで私たちは、文化庁の事後精算の評価基準が適正か、丁寧な対応がなされているかを把握するために、AFF2利用者を対象にアンケート調査を緊急に実施しました。その結果、「募集要項に重要なことが書かれていない」、「ルール変更が多く問い合わせるたびに回答が異なる」など、事務局のレベルが疑われるような回答が数多くありました。

私たちはこのアンケート結果を活用しながら、3月10日(金)14時から文化庁に要請を行いました。

要請には伊藤信太郎議員、福島みずほ議員、吉良よし子議員も同席され、文化庁の担当者4名と1時間ほど話しました。冒頭でまず、土屋豊共同代表がAFF2補助金の創設にご尽力いただいた伊藤信太郎議員と浮島智子議員をはじめとした文化芸術振興議員連盟に、そしてAFF2を実際に運営している文化庁AFF2事務局に対し、感謝を表明しました。次に、この文化庁への要請を仲介してくれた吉良よし子議員にも感謝を表明し、その後、質疑に入りました。質疑では国会での政府答弁を軸にいろいろと要請をしましたが、幾つかの点については前向きな回答が得られ、これについては文化庁に対し素直に感謝を表明しました。

以下、話した内容の一部を紹介します。
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■差戻しを受けた際に伝えられた再申請期限(例えば3/13)に諸般の事情で間に合わない場合は、文化庁は期限の延長について「相談には応じる」。相談の結果、期限が延ばされるかは分からない。

■3/31にAFF2事務局のHPが閉鎖されるが、それ以降も文化庁は対応は続け、連絡先も(個別に?)知らせる。ただ4/30までに約7000件の全ての支給金額を確定させ、支払(振込)も終了しなけらばならない。

■文化庁は、補助金利用者は「募集要項」に加えFAQも精読すべきで、FAQだけに載っていても、それを基準に経費として認めるか審査するとのこと。ただ昨年の国会で、FAQを「検索」で使って欲しいとする政府答弁がある旨を指摘すると、文化庁はFAQは「精読」かつ「検索」だと主張しました。これは、論理的にはおかしな話です。

■この補助金で製作した映画で、まだ上映が近づいていないケースで映倫番号を要求したのは「間違いだった」とのこと。
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★要請書とアンケート回答結果を下記にアップしましたので、ご確認下さい。