映画上映者の国際交流! 日本・インドネシア編
Indonesian English
神戸 11/19
11月19日[水] 【上映+トーク】上映者と作り手の幸福な連携場所:神戸映画資料館(神戸・新長田)
創作の拠点に神戸を選んだ濱口竜介監督に、地域と上映コミュニティの意味を聞く
17:00~ エドウィン短編集 Edwin's shorts
(2002~2008/インドネシア/DVカム/43分)
監督:エドウィン
カンヌ映画祭・監督週間の初インドネシア短編『木の娘・カラ』を含む、エドウィン監督の多彩な初期短編。『ゆっくりな朝食』『犬と結婚した女』『とても退屈な会話』『傷にまつわる話』『フラフープ・サウンディング』。斬新でタブーに挑む作品群は、インドネシア本国ではどんな風に上映されているのだろう?(協力:大阪アジアン映画祭)
18:00~ 不気味なものの肌に触れる Touching the Skin of Eeriness
(2013/日本/Blu-ray/54分)
監督:濱口竜介/出演:染谷将太、渋川清彦、石田法嗣 他
東京藝大在籍中の『PASSION』、東日本大震災で津波被害を受けた人々の「対話」を撮った『なみのおと』ほか東北記録映画三部作(共同監督:酒井耕)など、国内外で高い評価を受ける濱口監督。「即興演技ワークショップin Kobe」など商業性にとらわれない異色の創作活動を続ける。本作は豪華なキャストを迎え、不穏な人間模様を描く。
19:00~20:30 トーク
ゲスト:濱口竜介(映画監督)/田中範子(神戸映画資料館支配人)/インドネシアからのゲスト
濱口竜介(映画監督)、田中範子(神戸映画資料館支配人)、インドネシアの皆さん アート系上映館の多い神戸に活動拠点を移した濱口監督に、インドネシアの上映者たちが話を聞く。作り手にとって地域とのコラボ、上映者の存在とは?

会場へのアクセス
入場料金:1,000円(全プログラム通し)
東京 11/22 - 24
11月22日[土] 【上映+ワークショップ】上映は未知との遭遇だ!…1場所:アテネ・フランセ講堂(神田駿河台)
インドネシアと日本のインディペンデント映画を上映し、作り手と「映画製作の出口」について語り合う
11:30~13:00 空を飛びたい盲目のブタ Blind Pig Who Wants to Fly
[Babi Buta Yang Ingin Terbang]
(2008/インドネシア/Blu-Ray/77分)
監督:エドウィン/出演:ジョコ・アンワール 他
ベルリン映画祭コンペ部門にインドネシア映画で初めて選ばれた『動物園からのポストカード』監督の長編第1作。バドミントン、ブタ、ゲイのカップル、キリスト教のテレビ番組。パンに爆竹をはさんでくわえる少女リンダ、スティービー・ワンダーを熱唱しながら治療する盲目の歯科医。差別されてきたインドネシア華人の姿が、シュールなイメージの連続から浮かびあがる。
※上映後トーク:メイスク・タウリシア(本作プロデューサー)
13:30~15:30 隕石とインポテンツ Meteorite and Impotence

(2013/日本/Blu-Ray/10分)
監督:佐々木想/出演:筑波竜一、野本かりあ 他
滞空を続ける超巨大隕石の脅威下、EDに悩む夫婦を描く短編映画。カンヌ国際映画祭短編コンペ部門で上映。
タリウム少女の毒殺日記 GFP Bunny
(2012/日本/Blu-Ray/82分)
監督:土屋豊/出演:倉持由香、渡辺真起子 他
蟻やハムスター、金魚など、生物を観察・解剖し、その様子を動画日記としてYouTubeにアップすることの好きな高校生。彼女は動物だけでなく、アンチエイジングに明け暮れる母親までも実験対象とし、毒薬タリウムを少しずつ投与していく…。そして学校で壮絶なイジメにあう自分自身をも、一つの観察対象として冷徹なまなざしで観察していた。
※上映後トーク:土屋豊(『タリウム少女の毒殺日記』監督)
16:00~17:15 ラブリー・マン Lovely Man
(2011/インドネシア/Blu-ray/72分)
監督:テディ・ソエリアットマジャ/出演:ドニー・ダマラ 他
田舎のイスラム家庭育ちの少女が、生き別れた父親を捜すためジャカルタへ。ようやく見つけた父親は、女装して街角に立つ男娼に成り果てていた……。CMやミュージックビデオも手がける気鋭の監督の真摯なまなざしと主演ふたりの繊細な演技が光る。(協力:大阪アジアン映画祭)
17:30~19:00 ワークショップ「映画体験は世界を広げる?」
※入場無料
インディペンデント映画は驚きに満ちている。その未知との遭遇が新しい価値の発見(「おもしろかった!」)になれば、世界は広がるが…。この日に見た上映作品を元に、映画体験を改めて考える。身内や地域に向けて上映するなら、自分は作品と観客のどういう出会いをクリエイトする?

会場へのアクセス
入場料金(各回入替制) 一般:一回1,200円 /一日通し券:2,500円 | 大学生・専門学校生:一回800円 | 高校生以下:無料
11月23日[日] 【シンポジウム】いろいろな映画の上映振興のために場所:アレイホール(下北沢)
インドネシア人の眼から日本の上映環境を見る、考える
15:00~17:00 シンポジウム「いろいろな映画の上映振興のために」
トークゲスト: 深田晃司(映画監督『ほとりの朔子』)/石川翔平(ポレポレ東中野)/インドネシアからのゲスト
司会:藤岡朝子(ドキュメンタリー・ドリームセンター代表)
関西、名古屋のミニシアター視察を終えたインドネシア上映者たちの感想を聞き、日本の地方都市での映画上映の実態を考える。映画上映の公共的な役割は? 映画体験の地域格差をどう解消できるか? インディペンデント映画が製作と上映の自律的サイクルによって存続していくには? など会場を交えて深める。

会場へのアクセス
入場料金:一般800円(映画鍋メンバー:無料)
11月24日[月] 【上映】上映は未知との遭遇だ!…2場所:エスパス・ビブリオ(御茶ノ水)
11:00~13:00 愛を語るときに、語らないこと
What They Don't Talk About When They Talk About Love
[Yang Tidak Dibic arakan Ketika Membicarakan Cinta]
(2013/インドネシア/104分)
監督:モーリー・スルヤ/出演:カリナ・サリム 他
目の不自由な20歳の少女フィトリは聴覚障害のエドに想いを寄せている。極度の近視のディアナは、事故で失明したアンディが好きなのだが…。寄宿舎制の盲学校を舞台にした青春群像ファンタジー。新鋭女性監督の第2作。(協力:東京国際映画祭)
※上映後トーク:サリ・モフタン(映画祭企画、ラインプロデューサー)
13:30~15:30 大津波のあとに Lives After the Tsunami
(2011/日本/Blu-ray/74分)
監督:森元修一/ドキュメンタリー
2011年3月11日の12日後。仙台市や石巻市に入った監督が見たままの風景、出会った人々の声そのままを、ナレーションも音楽も使わずに克明に伝える。監督の戸惑いと混乱ぶりが当時の被災地の極限状況を感じさせる。報道ではないカメラを持った個人の映像は、作り手本人の手でその後広く自主上映された。
※上映後トーク:森元修一(本作監督)
16:00~17:15 目隠し The Blindfold [Mata Tertutup]
(2011/インドネシア/DVD/99分)
監督:ガリン・ヌグロホ/出演:エカ・ヌサ・プルティウィ 他
イスラム原理主義集団に拉致される少女アイニ。自爆テロによる自己犠牲の意義を信じるようになるジャビル。社会不安と貧困を背景に、過激派組織が若者を罠に陥れる。独裁政権下の90年代から映画づくりを続ける監督が、インドネシアの現状に触発され取材した実話をもとに描く。(協力:東京国際映画祭)
※上映後トーク:アドリアン・ジョナサン(映画ライター、『Cinema Poetica』編集長)

会場へのアクセス
入場料金(各回入替制) 一般:一回1,200円 /一日通し券:2,500円 | 大学生・専門学校生:一回800円 | 高校生以下:無料