映画上映者の国際交流! 日本・インドネシア編

インドネシアでインディペンデント映画の製作や上映をしているゲストを迎え
日本の作り手、上映者、観客と出会う1+3日間

街なか、ネット、スマホ…。映像があふれる今、暗闇の中で大スクリーンに向かう映画体験は、かけがえのない特別なものです。日本では80年代から主要都市のミニシアターで世界の映画、個人映画、名作クラシック、ドキュメンタリー映画のような多様な映画が上映されてきました。インドネシアでは、国際映画祭で評判の作品を各地域で巡回上映する活動が始まったところです。
今回、インドネシアでインディペンデント映画の製作や上映をしているゲストを迎え、日本の作り手、上映者、観客と出会う数日間を企画しました。インドネシア映画と日本映画を並べて見て語り合い、両国の映画環境について共通の課題を探りながら交流する事業に、ぜひご参加ください。

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神戸 11/19
11月19日[水] 【上映+トーク】上映者と作り手の幸福な連携場所:神戸映画資料館(神戸・新長田)
創作の拠点に神戸を選んだ濱口竜介監督に、地域と上映コミュニティの意味を聞く
17:00~ エドウィン短編集 Edwin's shorts
(2002~2008/インドネシア/DVカム/43分)
監督:エドウィン
18:00~ 不気味なものの肌に触れる Touching the Skin of Eeriness
(2013/日本/Blu-ray/54分)
監督:濱口竜介/出演:染谷将太、渋川清彦、石田法嗣 他
19:00~20:30 トーク
ゲスト:濱口竜介(映画監督)/田中範子(神戸映画資料館支配人)/インドネシアからのゲスト
アート系上映館の多い神戸に活動拠点を移した濱口監督に、インドネシアの上映者たちが話を聞く。作り手にとって地域とのコラボ、上映者の存在とは?

プログラム詳細 会場へのアクセス
入場料金:1,000円(全プログラム通し)
東京 11/22 - 24
11月22日[土] 【上映+ワークショップ】上映は未知との遭遇だ!…1場所:アテネ・フランセ講堂(神田駿河台)
インドネシアと日本のインディペンデント映画を上映し、作り手と「映画製作の出口」について語り合う
11:30~13:00 空を飛びたい盲目のブタ Blind Pig Who Wants to Fly [Babi Buta Yang Ingin Terbang]
(2008/インドネシア/Blu-Ray/77分)
監督:エドウィン/出演:ジョコ・アンワール 他
※上映後トーク:メイスク・タウリシア(本作プロデューサー)
13:30~15:30 隕石とインポテンツ Meteorite and Impotence
(2013/日本/Blu-Ray/10分)
監督:佐々木想/出演:筑波竜一、野本かりあ 他
タリウム少女の毒殺日記 GFP Bunny
(2012/日本/Blu-Ray/82分)
監督:土屋豊/出演:倉持由香、渡辺真起子 他
※上映後トーク:土屋豊(『タリウム少女の毒殺日記』監督)
16:00~17:15 ラブリー・マン Lovely Man
(2011/インドネシア/Blu-ray/72分)
監督:テディ・ソエリアットマジャ/出演:ドニー・ダマラ 他
17:30~19:00 ワークショップ「映画体験は世界を広げる?」
※入場無料
インディペンデント映画は驚きに満ちている。その未知との遭遇が新しい価値の発見(「おもしろかった!」)になれば、世界は広がるが…。この日に見た上映作品を元に、映画体験を改めて考える。身内や地域に向けて上映するなら、自分は作品と観客のどういう出会いをクリエイトする?

プログラム詳細 会場へのアクセス
入場料金(各回入替制) 一般:一回1,200円 /一日通し券:2,500円 | 大学生・専門学校生:一回800円 | 高校生以下:無料
11月23日[日] 【シンポジウム】いろいろな映画の上映振興のために場所:アレイホール(下北沢)
インドネシア人の眼から日本の上映環境を見る、考える
15:00~17:00 シンポジウム「いろいろな映画の上映振興のために」
トークゲスト: 深田晃司(映画監督『ほとりの朔子』)/石川翔平(ポレポレ東中野)/インドネシアからのゲスト
司会:藤岡朝子(ドキュメンタリー・ドリームセンター代表)
関西、名古屋のミニシアター視察を終えたインドネシア上映者たちの感想を聞き、日本の地方都市での映画上映の実態を考える。映画上映の公共的な役割は? 映画体験の地域格差をどう解消できるか? インディペンデント映画が製作と上映の自律的サイクルによって存続していくには? など会場を交えて深める。

会場へのアクセス
入場料金:一般800円(映画鍋メンバー:無料)
11月24日[月] 【上映】上映は未知との遭遇だ!…2場所:エスパス・ビブリオ(御茶ノ水)
11:00~13:00 愛を語るときに、語らないこと What They Don't Talk About When They Talk About Love
[Yang Tidak Dibic arakan Ketika Membicarakan Cinta]
(2013/インドネシア/104分)
監督:モーリー・スルヤ/出演:カリナ・サリム 他
※上映後トーク:サリ・モフタン(映画祭企画、ラインプロデューサー)
13:30~15:30 大津波のあとに Lives After the Tsunami
(2011/日本/Blu-ray/74分)
監督:森元修一/ドキュメンタリー
※上映後トーク:森元修一(本作監督)
16:00~17:15 目隠し The Blindfold [Mata Tertutup]
(2011/インドネシア/DVD/99分)
監督:ガリン・ヌグロホ/出演:エカ・ヌサ・プルティウィ 他
※上映後トーク:アドリアン・ジョナサン(映画ライター、『Cinema Poetica』編集長)

プログラム詳細 会場へのアクセス
入場料金(各回入替制) 一般:一回1,200円 /一日通し券:2,500円 | 大学生・専門学校生:一回800円 | 高校生以下:無料
インドネシアから来日するゲスト
メイスク・タウリシア(映画プロデューサー&KOLEKTIF 代表) Meiske Taurisia
インドネシア映画で初めてベルリン国際映画祭コンペ部門にノミネートされた『動物園からのポストカード』(監督:エドウィン)のプロデューサー。ほか『空を飛びたい盲目のブタ』など、世界の主要映画祭に選ばれる秀作を製作し続ける。
バビブタ・フィルムズ代表。ファッション学校と映画学校でも教鞭をとる。
2014年に映画制作者と地域上映コミュニティをつなぐ独立配給プラットフォームKOLEKTIFを設立。
アドリアン・ジョナサン(映画ライター、『Cinema Poetica』編集長) Adrian Jonathan
2010年より仲間たちとジョグジャカルタで映画評を発表。ポストカードで無料配布する形から、インドネシア映画文化を総合的に評し分析するウェブサイトの運営に展開。
映画上映、討論会、批評家ワークショップの主催者。映画リサーチ (KONFIDEN FOUNDATION)、映画祭の作品選定(Festival Film Solo)なども。
2013年、ベルリン映画祭タレント・キャンパスに招待参加(映画批評部門)。
サリ・モフタン(映画祭企画、ラインプロデューサー) Sari Mochtan
環境や再生エネルギー関係の職を経て、ナン・アハナス監督『囁く砂』『ベンデラ―旗―』など多くの製作現場でラインプロデューサーを務める。
ジャカルタ国際映画祭で半数以上のイベントを担当する。


本プログラムは「多様な映画の観客育成プロジェクト(日本・インドネシア編)」の一環として開催されます。
主催:ドキュメンタリー・ドリームセンター、NPO法人独立映画鍋、KOLEKTIF
後援:駐日インドネシア大使館
協力:神戸映画資料館、Planet + 1、名古屋シネマテーク、アレイホール、アテネ・フランセ文化センター、エスパス・ビブリオ、
大阪アジアン映画祭、東京国際映画祭、Jogja NETPAC Asian Film Festival, Festival Film Dokumenter Yogyakarta
協賛:スカパーJSAT株式会社、ガルーダ・インドネシア航空会社、キーコーヒー株式会社、Tembi Rumah Budaya
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、国際交流基金アジアセンター